雑記

縮小する市場で生き残る方法?

 こんにちは、わんたです。

右肩下がりの出版市場で、小説家(ラノベ作家)はこの先、どうやって生きていく」を読んで、私も似たようなことが書きたくなったので、記事にしました。

過不足、間違いがあったらごめんなさい!

マーケティング戦略を参考に考えてみる

 生き残りマーケティング戦略.comによると、縮小する市場で生き残るマーケティング戦略は4つあるそうです。

  • 隣接業界に参入する
  • 縦への進化戦略
  • 寡占になっていくニッチ市場でシェアNo.1になる
  • 海外市場へ進出して生き残る

 文字を読んだだけでイメージできる内容もあれば、そうでないものもありますね。

 出版社と作者では取れる戦略が異なるので、今回はライトノベル作家(個人)としてどう動くべきか、という視点で話を進めていければなと思います。

隣接業界に参入する

 一番分かりやすいパターンではないでしょうか。

 ライトノベル作家が、アニメの脚本(原案)、ゲームのシナリオ、ASMRやYouTube漫画の台本を書くことも珍しくありません。

 最近の有名どころでは、リコリス・リコイルの原案がアサウラ先生(ベン・トーの著者)ではないでしょうか。ラノベ版の著者でもあります。

 ここまで大規模だと企業と作家が手を組んで作り上げなけばいけませんが、例えばASMRの台本であれば、作家個人だけでも仕事として請け負うことは可能です。

 また出版社と手を組み、小説ではなくマンガの原作者として活躍する、といったパターンも(最近は小説の出版なし、漫画原作として小説を募集するコンテストを開催されることもでてきました)ありますね。

 例えば「高度に発達した医学は魔法と区別がつかない」は、上記に該当するのではないでしょうか。

 ライトノベル作家としての実力や営業努力が重要になってきますが、特定の分野に囚われず活躍できる戦略なのは、間違いないですね!

縦への進化戦略

 隣接業界に参入するのが横の移動だとしたら、縦は製造から販売までをすべて行ってしまう戦略です。

 具体例としては、大手コンビニやスーパーがプライベートブランドを作ったり、問屋を通さずにECサイトでダイレクトに販売するといった方法です。

 中間に企業が入らないので、販売価格は同じでもコストダウン効果によって利益率は上がり、販売数が減っても商売は維持できる、という考え方かな。

 ライトノベル作家が実践するなら、同人小説(※)が王道でしょう。

 文章を書いて、校正・校閲やイラストは個人で発注、電子書籍として販売する。

 といった流れは、利益率だけ見れば高いと言えます。

 ちなみに私も個人でライトノベルを出版していて、縦への進化戦略を使っていますよ(宣伝です)。

 同人説なんて売れないんじゃないの?

 と疑問に感じる方もいると思うので、こちらの記事も紹介しておきます。

 漫画に比べれば微々たる売上だとは思いますが、二年で1000万円は稼げました(毎月、売上げ報告をしているので、こちらの記事も参考になると思います)。

 兼業作家としては充分な収入ではないでしょうか。

 ※自費出版、セルフ出版、KDPもしくはDL同人等と呼ぶ場合もあり。

寡占になっていくニッチ市場でシェアNo.1になる

 市場が小さくなっても市場そのものがなくならなければ、生き残れます。

 その戦略が、特定の分野でNo1としての地位を確立する、というもの。

  • ぶっ飛んだ設定で楽しませる作品ならXXXX先生
  • 第二次世界大戦をベースにした歴史小説であればXXXX先生
  • ファンタジー×推理であればXXXX先生

 といった感じに、ライトノベル作家として得意な分野があったら、熱狂的なファンがついてくれて、どんなに市場が縮小しても生き残っていけるかもしれません。

海外市場へ進出して生き残る

 日本にいると忘れがちですが、世界の人口は増え続けています。

 Z世代と呼ばれる若者に向けたコンテンツは、海外でも売れる可能性は充分にあります。

 言語の壁さえ超えれば市場規模も一気に拡大しますね!

 と書いてみたものの、実行するのは一番難しい戦略です。

 個人で出版したライトノベルを翻訳する資金が必要ですし、販売場所も限られてしまいます(電子書籍だとAmazonぐらいですかね?)。

 また翻訳された外国語の品質を、作者自身が確認しにくいという欠点も抱えているので、挑戦するにしてもリスクは高めだと認識する必要があります。

 資金に余裕があり、信頼できる翻訳者がいなければ、手を出しにくい戦略ではないかと。

最期に

 4つの戦略のうち「寡占になっていくニッチ市場でシェアNo.1になる」「海外市場へ進出して生き残る」は、難易度が高く、私自身に知見がほとんどありません。

 いつかはチャレンジしてみたいなとは思いつつも、作家個人としては「縦への進化戦略」を取りつつ、出版社様からも本を出す方針で生き残ろうかなと考えています。

 この選択が正しいのか、それとも間違っていたのかは、数年後に分かる……かもしれません。