雑記

ラノベ作家の平均年収が約8000万円、ラクして稼げる職業一位として発表した番組に消費カロリーと睡眠データを提供した者です

 こんにちは、わんたです。

 ラノベ作家の平均年収が約8000万円、楽に稼げる職業一位として発表した番組がありましたよね。私は、その番組に協力して、消費カロリーと睡眠時間のデータを提供しました(ついでにインタビューも受けています)。

 その件について、少し補足ができればと思います。

珍しくラノベ作家がTwitterのトレンドになるほど盛り上がってますね

平均年収について

 まず、最初に平均年収について触れたいと思います。

 番組が根拠にしているデータ自体はよくわかりません。もちろん、私の年収ではないので、別のところから手に入れた数字でしょう。

 実態と乖離しているデータなのは間違いありません。

 番組にカロリー・睡眠データを提出、そしてインタビューを受けた人間として、そのことについては「トップ層だけの平均じゃないですか」などといった回答をしていて、私の平均年収も例に出して否定しています。

 ツイートの画像だけ見れば誤った情報だけを出しているように見ますが、否定意見もちゃんと取り上げているので、気になる方は映像の方もチェックしてみると良いのではないでしょうか。

 参考までに私が作家業で去年稼いだ金額をお伝えします。

 サラリーマンの平均年収を少し超えるぐらいでした。年収1000万円すら遠い話ですね。

去年、作家業(個人出版)で稼いだ年収はこちら。

カロリー・睡眠時間について

 これは作家業として活動している間の消費カロリーを提出したので、(他の方の数字が混ざってなければ)リアルなものです。また睡眠時間も同様です。

 私の場合は、寝不足になると極端に思考が鈍くなり効率が悪くなるので、睡眠時間はちゃんと確保するタイプです。そのため他の作家さんより睡眠時間が長いかもしれません。

本当にラクして稼げるのか

 ラクして稼げません。

 まず、稼げるようになるまでの道のりが険しい業界です。作家を目指して小説を書き続けても出版できない(=売上0)状態が、長く続く場合がほとんどです。コンテストの受賞、出版社の拾い上げなんて、ごく一部の人に限られます。

 また出版社が年間に出せる本の上限は決まっているので、少ない椅子の取り合いをしなければなりません。さらに苦労して出版できたとしても、売れなければ一巻や二巻で打ち切りという現状。厳しい業界ですね。絶対にラクではありません(一シリーズしか紙で商業出版していない私の存在が、説得力につながるかと思います)。

 またラクして稼げる根拠になっている消費カロリーの少なさ。これについては、健康を犠牲にして仕事をしているとも言えます。事実、私の場合は、兼業作家業をはじめてから運動不足により体重は増え、健康診断の結果は毎年悪化し続けています。

 あ、これ、何年も続けたら死ぬかも。と、思いながら作家業を続けているので、ラクして稼げるだなんて絶対に言えません。健康寿命を削りながら書いてます。

「ラクして稼げる!」という誤解が生まれないよう、インタビューでは「ラクではないと思いますよ」と発言して映像にも採用されていますが、もう少し、はっきりと言うべきでした。

最後に

「ラクして稼げる」というランキングの性質上、批判が殺到するのは当然ですが、少しだけ事実と違う盛り上がりをしていたので、フォローするために記事を書きました。

 勢いで書いてしまったので、粗い内容だったかもしれませんが、そこはご容赦してもらえると助かります。

※追記。番組ではラクではない、年収そこま高くないといった話も出てましたよ。と、言いたかっただけです。