雑記

Kindle出版(KDP)でサラリーマンの平均年収を稼いだ話

 こんにちは、わんたです。

個人でKidnle出版(KDP)してから一年弱が経過しました。

 無名の作家で才能などなく、ランキング上位を獲得できない自分が出せたとは思えないほど優秀な結果です。応援して下さった皆様、ありがとうございます。

 なぜライトノベルをKindle出版(KDP)したのか、そんなことを書きつつ売上についても少し振り返りたいと思います。

 この記事が、作家活動を続けるのに悩んでいる人の参考になれば幸いです。

作家活動を続けるためには、お金が必要だった

 コロナの影響があって本業の収入だけでは生活が危うくなった2020年。副業を始めて新しい収益の柱をつくらなければいけなくなりましたが、副業を始めてしまえば少ない余暇時間がゼロになってしまい、作家活動は続けられません。

 であれば、小説でお金を稼ぎ、作家活動を続けながら生活を安定させよう。

 そんな結論に至って個人で電子書籍を販売するとに決めました。

 もちろん成果がなければ赤字は止まらないので、無期限とはいきません。年内に結果が出なければ作家活動は終わらせて、別の方法でお金を稼ぐと決めてのスタートです。

 こうやって書いてみると、2020年の終わり頃は色々と後のない状況だったなと感じますね。

個人で販売して勝算はあるのか

 どの分野にも先駆者がいます。

 個人出版でライトノベルを電子書籍販売している作家さんは何人もいました。

 軽く調べただけでも十人弱ほどです。

 そんな偉大な先人の結果を参考にさせてもらいながら、収支計画を立てようと思っていたんですが、調べてみても売上報告は古い情報しか出てこない。

 売れてそうな人は報告しないので、売上目標に達する見込みがあるのか不明なまま。収支計画は「赤字にならないでくれ」といった願望に近い内容にするしかありませんでした。

 正直、無謀な決断をしてしまったのではないか、やはりラノベ作家として死ぬしか道は残っていないのではないか。そんな考えが脳内をずっと占めてて、諦めかけていたときに、このツイートを見つけたました。

 個人で出版した電子書籍でこれほど稼げるのか、といった驚きの結果です。

 注文数とKENPの数字も出ていたので、収支計画の精度を上げるのに参考にさせてもらいました。

 もしかしたら、自分も同じような結果が出せるかもしれない。

 そんな希望を抱くには十分な内容で、これがあったからこそ最後までやりきることが出来たのだと思います。

どこで販売するか

 話は少し変わりますが、実は販売直前まで、どこで出すか悩んでしました。

 候補は二つ。amazonかBOOK WALKERです。

 amazonは電子書籍ユーザーが最も多いプラットフォーム、BOOK WALKERはラノベ読者が多いプラットフォームとして候補に挙がり、色々と検討した結果、

  • 個人で電子書籍を販売する場合、売上のほとんどは読み放題の読者に支えられる。読み放題に力を入れているのはamaozn
  • BOOK WALKERで出版する場合は「個人紙・個人出版」のカテゴリに入らなければならず、人目に付きにくい場所に押し込まれてしまう(ように思えた)

 といった理由から、amazonを選びました。

 ※他にも報酬の違いや各プラットフォームでの露出機会なども含めて比較しています。

2021年の売上推移

 色んな思いを抱えて始めたKindle出版ですが、2021年は6冊のライトノベルを出す予定です。

 年間の売上は記事のタイトル通りなんで、月別では以下のようになります。

 ※amazonの規約に違反になる可能性があるため、数字は隠しています。

2021年の売上(12月のデータは半分ほど)

 三ヶ月単位で区切って、何をしてきたのか軽く振り返りたいと思います。

一月~三月

 2021年の1月は、ほとんど売上がない状態ですね。

 中学生のお小遣い程度は稼げましたが、イラスト代などを考えると完全に赤字です。この状態ではマズイ。そう感じたので、思い切って表紙を変えました。

 その結果が二月です。イラストのパワーで売上がグンと伸びています。それで手応えを感じたので、続刊の準備に入り四月末に発売といった流れになりました。

四月~六月

 流れが来ていると思ったので四月後半に「経験をスキルにする万能な能力を手に入れて、最強の探索者になりました」の二巻を出しました。

 一巻はジワジワと売れていたんですが、二巻は前巻を読んでくれた方が購入されたのか、すぐに売上が上昇。五月の売上は前月の倍になっていますね。

 ここまでは調子がよかったんですが、六月になって売上が落ちてしまいました。このままだと、これ以上の成長は見込めない。そう思ったので、次の一手――新シリーズ販売を決定して着手しました。

七月~九月

 個人的には、運命が大きく変わった夏という印象です。

 新作「万能の魔法剣士は真の能力を隠して田舎暮らしを目指す」の販売が開始すると、予想を大きく上回る結果を出してくれました。緑の棒があり得ないほど伸びてますよね。数字を見て引いちゃいました。

 ライトノベル(kindle)ランキング一位を獲得してベストセラーにもなってくれたので、この時点で年内は安心して生活できそうだな。そんな確信を得ることが出来たのです。

 さらに八月にも新刊を出して、過去最高の売上を記録。九月は何も出さなかったので半分程度に落ちていますが、それでも私にとっては十分すぎる結果であることには変わりません。

十月~十二月

 一巻の調子が良かったので「万能の魔法剣士は真の能力を隠して田舎暮らしを目指す」の二巻を販売しました。その結果はグラフを見ればわかると思いますが、十月の売上は過去最高を記録です。

 翌月の十一月は半分近くになってしまいましたが、それでも十分な売上ですね。

 十二月はさらに下がっていますが、クリスマスに 「万能の魔法剣士は真の能力を隠して田舎暮らしを目指す」 の三巻を発売する予定なので、少しは回復してくれると思っています。

 新刊発売しないと売上が下がってしまう問題は深刻ですね。

 常に走り続けなければいけない上に、新刊が売れなかったときのダメージが大きい。

 同人漫画家であればFANBOX等のサブスクリプションで安定収入を狙えると思うのですが、作家の場合は需要あるのかな……?

 挑戦するにしてもコンテンツに悩みそうです。

来年に向けて

 今年1月の記事では、月数万円でも安定して稼げればいいと書いていました。

 チャレンジした結果、予想を大きく上回ることが出来て安堵しています。

 大変ありがたいことに読者様と作品のおかげで、ラノベ作家としての寿命が延びました。

 三年後、専業になる。

 その精神で前に進んでいくので、今後も応援していただけると大変はげみになります。

 blogは苦手なので読みにくい部分もあったかもしれませんが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 みなさま、良いお年を。