こんにちは、わんたです。
Kindle出版する際に気を付けたい、ラノベのジャンル選びについて書いてみました。
ジャンルって、なんで重要なの
まずは、なぜジャンル選びが重要なのかご説明します。
私が説明するより動画を見たほうがわかりやすいですので、DL同人作家をされているハルヒスキーさんの考えをご紹介。
一応、動画を見た私なりの考えも書いておきますね。
そもそもの大前提として、アダルト業界において同人はマニアック、ニッチジャンルです。多くは三次元のほうにいきます(しかも無料)。
お金を出して同人を買う顧客が少ないのに、さらにニッチなジャンル(例えば超乳など)に絞ってしまうと、顧客はほとんどいなくなり、良作ぐらいの作品を描いても売れません。
この話はライトノベルにも置き換えが可能です。
出版業界においてライトノベルはニッチです。みんな漫画や他ジャンルの本を読みます。だから、ライトノベルの中でさらにニッチのジャンルに絞ってしまうと、読者の絶対数は少なくなり、売ろうとしても売れない。
どうでしょう?
反論もあると思いますが、私は説得力があるなと感じてしまいました。
またビジネス書においても、ジャンル(市場規模)の重要性を語っている編集者さんがいました。
出版業界から見ればライトノベルはニッチ。その前提が抜けたまま、ライトノベル内の不人気ジャンルに手を出してしまえば、試しに読んでみようという人すらほとんどいない、といった状況になってしまうでしょう。
よって、Kindle出版で作品を売りたいのであれば、不人気ジャンルを避けて人気ジャンルを選ぶ必要があるんです。
もちろん、流行を作り出すような作品が生み出せれば話は変わりますが、それは出版社から出るライトノベル作品がやってくれることでしょう(もしくは実力のある作家さん)。個人で狙うにはリスクが高すぎます。
ライトノベル(Kindleストア)で売れるジャンル
ライトノベル(Kindleストア)の売れ筋ランキングを調べれば傾向はわかります。
ここで注意が必要なのはライトノベルジャンルではないということ。ライトノベル(Kindleストア)じゃないと、個人でKindle出版した作品が表示されないんです。
話を戻します。
とある日のライトノベル(Kindleストア)ランキングTOP50を調べると……。
- ファンタジー:21
- 令嬢系:16
- SF、ミリタリー:1
- TL:5
- BL:2
- VRMMO:1
- 現代・学園:2
- ラブコメ:2
といった感じで、ジャンルの傾向が見えてきました。
定番のファンタジー(なろう系)、令嬢系(悪役・溺愛など)も強いのですが、TLやBLといったエロ系も上位に入りやすいので、ジャンルとしては、ありの部類に入ると思います。
SF,ミリタリーはアニメ化までした86で、現代・学園は、ようこそ実力至上主義の教室へ、りゅうおうのおしごとという長編シリーズ物の商業作品。絶対数が少ないうえに、個人系どころか新シリーズすらなかったので、このジャンルを個人で攻めるのは、無理ではないが厳しいかもしれません。
今のところファンタジー or 令嬢系もしくはTL、BLが強いことがわかりましたが、流行は変わるものです。
ランキングは定期的に更新されているので、気になる方は一日一回チェックして流行を追っていくといいかもしれません。
※通常のライトノベルランキングと作品の顔ぶれが違うので、比較しても面白いですよ。
最後に
「売れても売れなくてもいい。俺は書きたい作品を書いてKindle出版するんだ!」という方は、ジャンルなんて気にせずに自由に書いてください。応援しております。
でも、そうではなく、Kindle出版した作品が売れてほしいと思っている作家さんは、ジャンルは慎重に選んでください。くれぐれも小さすぎる戦場で戦わないように。